BitVisor Summit 2
2013年12月6日(金)
芝浦工業大学 豊洲キャンパス 506教室
新着情報 | ||
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開催趣旨 | ||
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BitVisor Summit は、BitVisor に興味を持つ幅広い層の方々に、交流や情報交換の場を提供することを目的としています。BitVisor は純国産の仮想マシンモニタですが、BitVisor のように日本国内において研究開発されており、なおかつ高い完成度を持つ低レイヤのシステムソフトウェアはそれほど多くないのではないかと思います。 本 Summit は BitVisor に関する最新の技術的な情報の交換の場を提供するほか,仮想化技術やOSカーネルなど、高度な基盤システムソフトウェア全般に興味を持った研究者・開発者・ユーザが交流する稀少な機会として有益な場となることを期待しています。 第2回目となる今回も、(社)情報処理学会OS研究会(システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会)のサポートにより、第25回コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys2013)の併設イベントとして開催いたします。 |
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開催概要 | |
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日時 | 2013年12月6日(金) |
場所 | 芝浦工業大学 豊洲キャンパス(Google Map) 教室棟506(会場へのアクセス) 〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5 交通アクセス: 東京メトロ有楽町線「豊洲駅」1cまたは3番出口から徒歩7分 ゆりかもめ「豊洲駅」から徒歩9分 JR京葉線「越中島駅」2番出口から徒歩15分 |
主催 | (社)情報処理学会 システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会 (第25回コンピュータシステム・シンポジウム 併設イベント) |
参加費 | 無料 |
定員 | 60名 |
発表申込 | 終了( |
参加申込 | 募集中 |
問い合わせ先 | 品川高廣(東京大学)summit bitvisor org |
発表募集 | ||
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BitVisor Summit 2 では一般発表を募集します。BitVisor に関係する内容であれば、研究的なものでも技術的なもの(新規性の無いもの、既発表のもの)でも構いません。BitVisor を応用した研究の萌芽的なアイデアや、BitVisor を活用したツールの紹介、BitVisor のソースコード解説や新機能の提案など、BitVisor に興味を持つ参加者の方々にとって有益と思われる内容であれば OK です。 発表時間は、20分、30分、40分(質疑応答込み)から選択していただけます。萌芽的なアイデアのみの場合は20分、細かい内容までじっくり話したい場合は40分など、内容に応じて選択してください(発表枠の都合によりご希望に添えない可能性がありますので、予めご了承ください)。 研究室の学生さんや教員の方々、企業で研究開発をされている方々など、様々な方々に発表していただいて BitVisor を盛り上げていただければと思います。 |
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発表申し込みは締めきりました。
参加申し込み | ||
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BitVisor Summit 2では、アカデミックな方から産業界の方、一般の方など様々な方々の参加をお待ちしております. 会場準備の都合上、BitVisor Summit 2に参加予定の方は,参加登録をして下さるようお願いいたします.参加登録していただいた方には、BitVisor Summit 2に関する情報などをご案内する予定です。 なお、参加費は無料です。また、ComSys 2013の参加申し込みとは独立していますので、ComSys 2013本体(12月4日~5日)にも参加される方は、別途お申し込みをお願いします。 |
プログラム | |
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時間 | 発表内容 |
10:00-10:10 | オープニング |
10:10-10:40 (30分) |
「BitVisorの現状と今後」 BitVisor はSingle-VMというユニークな特徴を活かして、通常のハイパーバイザとは異なる様々な目的を実現するための汎用プラットフォームとして活用されることを目指しています。本発表では、まず BitVisor の現在のアーキテクチャの概要を説明し、次に BitVisor を活用した研究や開発をいくつか紹介します。また、BitVisor の今後の方向性についてもお話します。 |
10:40-10:50 | 休憩(10分) |
【招待講演】 10:50-11:50 (60分) |
「TinyVisorの開発と設計」 TinyVisorは、OSを二個動作させることが可能な、BitVisorベースのハイパーバイザです。CPU、メモリ、I/Oなどのリソースを各OSに割り当て、OSが直接制御することで、ホストOSなしで各OSが独立動作します。割り当てられたリソースのみをOSに認識させ、かつ、割り当てられていないリソースへのアクセスを制限することが設計のポイントです。開発の経緯や今後の目標、具体的な設計について説明します。 |
11:50-13:00 | 昼休み |
13:00-13:30 | デモ・セッション |
【招待講演】 13:30-14:30 (60分) |
「BitVisorのUEFI対応」 BitVisorはバージョン1.3までUEFIに対応していませんでした。しかし、UEFI対応PCは増加しており、近年はプリインストールされたオペレーティングシステムもUEFIで起動するのが一般的になってきました。そこで、UEFIでBitVisorを起動できるようにする対応を行いました。UEFI対応にあたり、ファームウェアの実装の違いによって発生する多くの問題が見つかりました。特に、PCのファームウェアは通常ブラックボックスであり、原因調査が簡単ではありません。そのような問題と対応方法について紹介します。 |
14:30-14:40 | 休憩(10分) |
14:40-15:10 (30分) |
「BitVisorにおけるゲストOS・保護ドメイン・USB ドングル間の遠隔手続き呼び出し」 BitVisorの保護ドメインは、耐タンパ性のある USB ドングルと同様に、ゲストOS から隔離されており、機密性が高いコードを実行できる。この発表では、ゲスト OS から保護ドメインと USB ドングルを利用するためのメッセージ交換について述べる。 |
15:10-15:40 (30分) |
「ケーススタディ:BitVisorにおけるバイナリBLOB USBドライバの利用」 USBドングル製品Rockey6をBitVisorから利用可能にした事例について紹介します。Rockey6のUSBドライバは、libusbの上で動作するユーザランドプログラムであり、そのライブラリは、ソースコード未公開でした。しかし、BitVisorはlibusb互換APIを備えており、バイナリBLOBとしてライブラリを利用できる可能性がありました。そのため、BitVisorにRockey6ドライバを取り込む実装を試みましたが、その過程において幾つかの問題が生じ、それらを解決する必要がありました。その内容について解説します。 |
15:40-15:50 | 休憩(10分) |
15:50-16:20 (30分) |
「BitVisorのためのOSの状態復元機能」 BitVisorのためのOSの状態復元機能を提案する.OSの状態として保存,復元するものはディスク内にあるデータとメモリ上にあるデータである.また,データの保存,復元のトリガーはユーザが任意のタイミングでゲストOS上の特別なプログラムを実行させることによって引かれる. |
16:20-16:40 (20分) |
「Live Migration on BitVisor」 OS のライブマイグレーションは仮想マシンモニタ(VMM)が提供する機能の一つであり,ハードウェアの障害対応や負荷分散などに有効な技術である.しかし,ライブマイグレーション機能を提供するVMMはデバイスを仮想化し,性能劣化を生む.そこで,デバイスを仮想化しない準パススルー型VMMであるBitVisorによる,OSのライブマイグレーションを目指し,実装している.現在,RamDisk上で動作し,一部デバイスのみを用いるLinuxをマイグレーションすることに成功している.本発表では,ライブマイグレーション機能のうち実装が完了している部分について述べる. |
16:40-16:50 | 休憩(10分) |
16:50-17:10 (20分) |
「ネットワークによるADvisor機能の拡張」 現在のBitVisorにはグラフィックハードウェアのメモリを書き換える事によりデスクトップ上に画表示させるADvisor機能が実装されている。ADvisorで表示する画像データはBitVisorのバイナリに埋め込まれている。そのため表示画像の変更を行うためにはビルドしなおす必要がある。そこでBitVisorとサーバで通信する機能を実装し、ADvisorで表示可能な画像を動的に更新する拡張を行った。 |
17:10:17:30 (20分) |
「TCP/IP on BitVisor」 現在のBitVisorには汎用的なTCP通信機能は実装されていない.そこでオープンソースの軽量 TCP/IP スタックであるlwIP (Lightweight TCP/IP Stack)をBitVisorに移植し,TCP及び一部の上位層プロトコルによる汎用的な通信機能を実装した.本発表では今回実装した通信機能を利用するための基本的なAPIの使い方と,BitVisorサーバやクラウドサービスとの連携といった応用例を,デモを交えながら説明する. |
FAQ | ||
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◯発表募集に関して
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SNS | ||
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