BitVisor Summit 3
2014年11月21日(金)
芝浦工業大学 豊洲キャンパス 401 教室
開催趣旨
BitVisor Summit は、BitVisor に興味を持つ幅広い層の方々に、交流や情報交換の場を提供することを目的としています。BitVisor は純国産の仮想マシンモニタですが、BitVisor のように日本国内において研究開発されており、なおかつ高い完成度を持つ低レイヤのシステムソフトウェアはそれほど多くないのではないかと思います。 本 Summit は BitVisor に関する最新の技術的な情報の交換の場を提供するほか,仮想化技術やOSカーネルなど、高度な基盤システムソフトウェア全般に興味を持った研究者・開発者・ユーザが交流する稀少な機会として有益な場となることを期待しています。 第3回目となる今回も、(社)情報処理学会OS研究会(システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会)のサポートにより、第26回コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys2014)の併設イベントとして開催いたします。 |
開催概要
日時 | 2014年11月21日(金) |
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場所 | 芝浦工業大学 豊洲キャンパス(Google Map) 教室棟401(会場へのアクセス) 〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5 交通アクセス: 東京メトロ有楽町線「豊洲駅」1cまたは3番出口から徒歩7分 ゆりかもめ「豊洲駅」から徒歩9分 JR京葉線「越中島駅」2番出口から徒歩15分 |
主催 | (社)情報処理学会 システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会 (第26回コンピュータシステム・シンポジウム 併設イベント) |
参加費 | 無料 |
定員 | 60名 |
発表申込 | 2014年10月24日(金)に締め切りました。 |
参加申込 | 締め切りました。 |
問い合わせ先 | 品川高廣(東京大学)summit bitvisor org |
発表募集
BitVisor Summit 3 では一般発表を募集します。BitVisor に関係する内容であれば、研究的なものでも技術的なもの(新規性の無いもの、既発表のもの)でも構いません。BitVisor を応用した研究の萌芽的なアイデアや、BitVisor を活用したツールの紹介、BitVisor のソースコード解説や新機能の提案など、BitVisor に興味を持つ参加者の方々にとって有益と思われる内容であれば OK です。 発表時間は、20分、30分、40分(質疑応答込み)から選択していただけます。萌芽的なアイデアのみの場合は20分、細かい内容までじっくり話したい場合は40分など、内容に応じて選択してください(発表枠の都合によりご希望に添えない可能性がありますので、予めご了承ください)。 研究室の学生さんや教員の方々、企業で研究開発をされている方々など、様々な方々に発表していただいて BitVisor を盛り上げていただければと思います。 |
発表募集は締め切りました。
参加申し込み
BitVisor Summit 3では、アカデミックな方から産業界の方、一般の方など様々な方々の参加をお待ちしております. 会場準備の都合上、BitVisor Summit 3に参加予定の方は,参加登録をして下さるようお願いいたします.参加登録していただいた方には、BitVisor Summit 3に関する情報などをご案内する予定です。 なお、参加費は無料です。また、ComSys 2014の参加申し込みとは独立していますので、ComSys 2014本体(11月19日~20日)にも参加される方は、別途お申し込みをお願いします。 |
参加申し込みは締め切りました。
プログラム
時間 | 発表内容 |
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10:00-10:30 (30分) |
「BitVisorの現状と今後」 BitVisor はSingle-VMというユニークな特徴を活かして、通常のハイパーバイザとは異なる様々な目的を実現するための汎用プラットフォームとして活用されることを目指しています。本発表では、まず BitVisor の現在のアーキテクチャの概要を説明し、次に BitVisor を活用した研究や開発をいくつか紹介します。また、BitVisor の今後の方向性についてもお話します。 |
10:30-11:10 (40分) |
「The Current Status of BitVisor 1.5(仮)」 BitVisor 1.4は2014年5月にリリースされました。その後、これまでに多くの変更が加えられています。次バージョン1.5(仮)には、TCP/IPスタックの追加、ドライバーの指定方法の大幅な変更、性能改善などが含まれる予定です。これらの変更点について詳しく紹介します。 |
11:10-11:40 (30分) |
「OSb: OSv on BitVisor」 OSvは仮想化環境を前提に機能を最小化した軽量OSであり,既存VMM上で多くのLinuxアプリケーションを高速実行できることが確認されている.そこで高速な軽量VMMであるBitVisor上でOSvを動作させることでアプリケーションをより高速に実行できるかを探る.本発表ではBitVisorでOSvをサポートするための最小限の実装について説明する. |
11:40-13:00 | 昼休み(80分) |
13:00-13:30 (30分) |
「BitVisor 用のストレージスナップショット機能の実装」 スナップショット機能は,仮想マシンの状態を保存・復元する機能である.この機能により,仮想マシンを瞬時に元の状態へ復元できるようになる.現状の BitVisor には,このようなスナップショット機能が実装されていない.そこで,ストレージに対するスナップショット機能を BitVisor に実装した.この機能により,再起動によって仮想マシンの状態を復元できるようになる. |
13:30-13:50 (20分) |
「BitVisor によるライブマイグレーション機構のNIC対応」 OSのライブマイグレーションは,IaaSにおける事前メンテンナンスなどに用いられる技術である.ライブマイグレーション機能は主にデバイスを仮想化するVMMで提供される.しかし,デバイスの仮想化は性能劣化を生む.そこで,BitVisorを用い,デバイスを仮想化せずにOSをライブマイグレーションする機構を実現する.このうち本発表では,一部のネットワークインターフェイスカードの状態を転送する実装について述べる. |
13:50-14:00 | 休憩(10分) |
14:00-14:20 (20分) |
「ブランチトレース機能を用いたゲストOS上のプロセス観測手法」 最近のマルウェアは,他のプロセスのメモリ上に潜んで動作する.プロセスのメモリ空間内にマルウェアと正規のソフトウェアが混在するため,従来のプロセスやスレッドが発行するシステムコールを観測する手法では個々の動作の区別が困難である.そこで,本発表では,CPUに搭載されているブランチトレース機能により取得した分岐命令の情報に基いてシステムコールを呼び出したコードを特定する手法について述べる. |
14:20-14:40 (20分) |
「BitVisor on KVM?」 現在公開されているBitVisorは、KVMの上でnested VMとして動作させる事が出来ない。これをソースコードを修正する事でnested VMに対応させる事を目指して現在作業中である。現時点では、KVM上でのBitVisor自体の起動とmemtest86+といった単純なソフトウェアの起動には成功し、現在Linuxの起動に向けて作業を行っている。本発表では、KVMのnested VM環境におけるBitVisorの問題とその解決方法について、発表時点までに対応が完了したものを紹介する。 |
14:40-15:00 | 休憩(20分) |
15:00-16:00 | パネルセッション |
16:00-17:00 | デモセッション |
その他
FAQ |
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