[BitVisor-users:12] BitVisor Summit 4 参加募集
Takahiro Shinagawa
shina @ ecc.u-tokyo.ac.jp
2015年 11月 9日 (月) 17:15:55 JST
BitVisor ML の皆様:
東京大学の品川です。
『BitVisor Summit 4』の参加募集を送らせていただきます。BitVisor Summit
4 は、第27回コンピュータシステム・シンポジウム(ComSys 2015)の
併設イベントとして、11月26日(木)にお茶の水女子大学で開催されます。
ご興味のある方は、是非参加をご検討ください。なお、ご参加される場合は、
ホームページ( http://www.bitvisor.org/summit4/ )より参加登録をしていた
だけるようお願いいたします。
皆様のご参加をお待ちしております。
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├┤ BitVisor Summit 4 ├┤
├┤ 参加募集 ├┤
├┤ 2015年11月26日(木) ├┤
├┤ お茶の水女子大学 ├┤
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■開催趣旨
BitVisor Summit は、BitVisor に興味を持つ幅広い層の方々に、交流や情報
交換の場を提供することを目的としています。BitVisor は純国産の仮想マシン
モニタですが、BitVisor のように日本国内において研究開発されており、なお
かつ高い完成度を持つ低レイヤのシステムソフトウェアはそれほど多くないの
ではないかと思います。
本 Summit は BitVisor に関する最新の技術的な情報の交換の場を提供する
ほか,仮想化技術やOSカーネルなど、高度な基盤システムソフトウェア全般に
興味を持った研究者・開発者・ユーザが交流する稀少な機会として有益な場と
なることを期待しています。
第4回目となる今回も、(社)情報処理学会OS研究会(システムソフトウェア
とオペレーティングシステム研究会)のサポートにより、第27回コンピュータ
システム・シンポジウム(ComSys2015)の併設イベントとして開催いたします。
■開催概要
日 時 2015年11月26日(木)
場 所 お茶の水女子大学
東京都文京区大塚2-1-1
主 催 (社)情報処理学会
システムソフトウェアとオペレーティングシステム研究会
(第27回コンピュータシステム・シンポジウム 併設イベント)
参加費 無料
ホームページ http://www.bitvisor.org/summit4/
■参加募集
BitVisor Summit 4では、アカデミックな方から産業界の方、一般の方など
様々な方々の参加をお待ちしております.
会場準備の都合上、BitVisor Summit 4に参加予定の方は,参加登録をして下
さるようお願いいたします.参加登録していただいた方には、BitVisor Summit
4 に関する情報などをご案内する予定です。
なお、参加費は無料です。また、ComSys 2015の参加申し込みとは独立してい
ますので、ComSys 2015本体(11月25日)にも参加される方は、別途お申し込み
をお願いします。
■プログラム
10:00-10:30 (30分)
「BitVisorの現状と今後」
*品川 高廣(東京大学)
BitVisor はSingle-VMという特徴を活かして、通常のハイパーバイザとは異なる
様々な目的を実現するための汎用プラットフォームとして活用されることを目指
しています。本発表では、まず BitVisor の現在のアーキテクチャの概要を説明
し、次に BitVisor を活用した研究や開発をいくつか紹介します。また、
BitVisor の今後の方向性についてもお話します。
10:30-11:00 (30分)
「Unsafe Nested Virtualization」
*榮樂 英樹(株式会社イーゲル)
最近BitVisorに実装されたUnsafe Nested Virtualizationは、BitVisorの仮想マ
シンにCPUの仮想化支援機能を提供するものです。ゲストOS上の仮想マシンが直
接ハードウェアにアクセスしないことを前提として様々なチェック等を省略して
います。現在のところAMD-V限定ですが、基本的な考え方はIntel VT-xにも適用
できるものと考えられます。
11:00-11:30 (30分)
「ライブマイグレーション実装で体験したデバッグの解説」
*深井 貴明(筑波大学),竹腰 開(筑波大学), 品川 高廣(東京大学)
これまで,研究でBitVisor にライブマイグレーション機能を実装する中でデバッ
グか難しいバグにいくつか直面した. 例えば,Linux ゲストにおいて,init プロ
セスが segv で停止する,triple fault で停止する,といったことがある. 今回
の発表では,今後 BitVisor で研究開発する方々の参考となるよう,このようなバ
グの原因と実際にとった対策について解説する.
11:30-13:00 昼休み(90分)
13:00-13:30 (30分)
「不要なデバイスを無効化するハイパーバイザー DeviceDisEnabler」
*須崎有康(産業技術研究所)
不要なデバイスを無効化するハイパーバイザー”DeviceDisEnbler(DDE)”を提案す
る。DDEはbitvisorをベースにし、既存のOSに挿入できる軽量ハイパーバイザー
である。DDEはOSがPCIやUSBのデバイスを認識する際に使う情報(Vendor ID,
Device Classなど)を変更して、OSにデバイスを認識させない。DDEは攻撃者ばか
りななく、利用者からもバイパスあるいは無効化される恐れがあるためにTPMを
使った改竄防止機能を含める。
13:30-14:00 (30分)
「BitVisor上の独自機能に対するテストの試み」
*竹腰 開(筑波大学)
プログラムの質を担保する手法の1つとして、プログラムとは別途記述したテス
トによりプログラムが仕様通りに動作するか確認する手法が一般に知られてい
る。本発表では、BitVisor上に独自に実装した機能の開発過程において、vmcall
命令を用いてゲストから当該機能を呼び出し動作を確認する事で簡易なテストを
適用した試みについて発表する。
14:00-14:20 休憩(20分)
14:20-14:40 (20分)
「ADvisor機能を応用した有害画像の視覚的規制」
*宮元景冬(電気通信大学)
近年ではPCの普及により家庭でのインターネット利用が非常に容易である。それ
に伴い、青少年の有害サイトへのアクセスと有害画像の閲覧が懸念される。ま
た、無害サイトにおいても有害な広告が数多くみられる。 このように、ウェブ
サイト上に現れる有害画像を規制するシステムを、BitVisorの既存システムであ
るADvisor機能を用いて作成することを目標とする。
14:40-15:10 (30分)
「drivisor internal: How to conceal and disguising real device」
*米司 伊織(筑波大学)
各OSでたくさんのデバイスドライバを用意しなくてはならない状況により新しい
OSの参入が難しくなっている。この問題を解決するため、bitvisorを用いて各種
デバイスを同じ種類のデバイスに見せる。今回は実証のため、Intelのギガビッ
トイーサをvirtio-netのデバイスに「偽装」する。本発表ではその具体的な方法
を解説する。
15:10-15:40 (30分)
「SSLWatcher: SSL/TLS通信を監視し警告するハイパバイザ」
*平井 成海(電気通信大学)
SSL/TLSによる暗号化通信は電子商取引等において広く利用されている. SSL/TLS
による暗号化通信では, 始めに暗号化アルゴリズムとハッシュアルゴリズムの組
み合わせである暗号スイートが, クライアントとサーバのネゴシエーションに
よって決定される. SSL/TLSがサポートする暗号スイートの中には脆弱なものが
含まれているが, 不適切なサーバ設定などによりそのような暗号スイートの利用
を許してしまうサーバがあることが知られている. また利用者がSSL/TLSに関す
る表示を見てもすぐに安全かどうかを判別できないため, 脆弱な暗号スイートを
利用されてしまった際に安全性が低下する危険性がある. 本研究ではPCのセキュ
リティ向上を目的としたハイパバイザである, BitVisorを利用することでOSに依
存せずにSSL/TLS通信をキャプチャし, SSL/TLSの安全性が低下するような通信を
発見した際にディスプレイに警告を表示するシステムであるSSLWatcherを提案する.
15:40-16:00 休憩(20分)
16:00-17:00
デモセッション(予定)
■問い合わせ先
品川高廣(東京大学)
summit @ bitvisor.org
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